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これはMovable Type公式の「トラックバック解説」の翻訳である。原典初出は2003年3月24日。
この文書は、技術的ではない観点からのトラックバックの紹介である。その目的は、このシステムがどのようにサイト間会話を高めたり、コミュニティを構築したりするのに使われるのかを解説することにある。
トラックバック解説
By Mena and Ben Trott
ごくかいつまんで言えば、トラックバックはウェブサイト間の通知方法を提供するために立案されたものだ。つまり、AさんがBさんに「あなたが興味を持つかもしれないものがここにありますよ」と伝えるための方法である。これを行なうために、Aさんはトラックバック・ピングをBさんに送る。
トラックバック・ピング(TrackBack ping)とは……この文章では、あるウェブサーバーから別のウェブサーバーへ送られる小さなメッセージである。
では、なぜBさんはAさんが言ったことに興味を持つのだろうか?
トラックバックは、2002年8月に初めて公開仕様として発表された。それは、プロトコルとして、またMovable Type 2.2の機能として発表された。MT2.2はトラックバックを初めて実装したのである。トラックバックの真価は、多くのサイトがこの機能を有するようになって初めて発揮されるものであるから、トラックバックは常にオープンシステムとして設計された。それは、他のウェブログツールにも容易に実装できるシステムである。
現時点で、トラックバックは次のツールに実装されている。
トラックバックの使用法はツールごとに違う。ここでは、トラックバックをMovable Typeで使うことに焦点を当てる。
Movable Typeでトラックバックを最も簡単に使う方法は、ブックマークレット経由で使うことだ。これは、あなたが読んでいるページ上のトラックバック可能な登録項目のリストを発見するために、自動発見を使う。(自動発見とは、あなたが何も特別なことはする必要がないということを表わしている。システムはあなたのために必要なことを全部やってくれるからだ) 以前にMovable Typeでブックマークレットを設定したことがなくても、簡単だ。

注意:トラックバック項目の箱にチェックが入っていることを確認すること。これでトラックバック可能な投稿を見事に発見することができるようになる。
ブックマークレットで表示されるようにしたいと思う項目にチェックしておけば、それが表示されるようになる。それから「作成」をクリック。

あなたのウェブブラウザにブックマークレットをインストールするには、「MTへ投稿」のリンクをブラウザーの「お気に入り」バーにドラッグする。
ブックマークレットを一度設定すれば、それを使ってあなたのMovable Typeで作られたウェブログに投稿することができるようになる。
他のウェブログで面白い投稿を見つけて読んだときには、ブックマークレットを開くためにお気に入りの中の「MTに投稿」ボタンをクリックする。あなたが見ているそのウェブログにトラックバック可能な投稿があれば、「トラックバックするエントリーを選んでください」という見出しの下のプルダウン・メニューに自動的に追加される。

これは、自動発見によるものである――あなたが見ているページのトラックバック可能な投稿のリストは、自動的に抜き取られたのだ。どのエントリーがトラックバック可能かを見分けるために手作業をする必要はないし、そのエントリーのためのトラックバック・ピングURLを見つけようとしなくてもよい――システムが自動的にやってくれる。
メニューから、何か書きたい投稿を選び、それからあなたの投稿を下の枠内に書く。あなたのウェブログに新しい投稿を公開するには、「投稿」をクリック。投稿がウェブログ上に再構築されたら、以下の画面が出てくるだろう。

この画面は、weblogs.comなどの更新情報サービスにピングを送るだけでなく、Movable Typeがhttp://www.sixapart.com/mt/trackback/46にもトラックバック・ピングを送っていることを表わしている。
ブックマークレット経由でトラックバックを使う様子を2分間のQuicktimeムービーにしてあるので、見るときは画面画像をクリック。(9メガバイト)
(このビデオをミラーリングしてくれたBrad Choateに感謝)
ブックマークを使いたくなくても、Movable Typeでトラックバックを使うことができる――これほど単純ではないのだが。この方法を使うには、トラックバック・ピングを送りたいと思っている投稿のトラックバック・ピングURLを見つけなければならない。では、どのようにするのか、以下に示そう。注:トラックバック・ピングURLは、エントリーの常置リンクではない――それはまた別のURLである。
第1歩ははっきりしている。トラックバック・ピンを送るために、何か書くことを見つけることだ。
あなたが何か書こうと思っている投稿は、トラックバックが可能でなければならない。ウェブログ投稿は、通常、トラックバック可能ならトラックバック・リンクを表示しているだろう。例えば:

あなたが興味を持ったウェブログ記事に送られたトラックバック・ピングの一覧を見るための「トラックバック」というリンクをクリックすれば、トラックバック・ピングが見つかる。多くのウェブログで、このようにリストされている。

こうしてURLを見つけたら、コピーする。

注:もし「ピングするURL」欄が見当たらないなら、「このページの表示をカスタマイズ」リンクをクリックし、エントリー編集画面にそれを加えること。
エントリーが再構築されたら、「ピング送信中……」の画面が出てくるだろう。weblogs.comのような更新通知サイトに加えて、MovableTypeは「ピングするURL」に登録されたURLへトラックバック・ピングを送信する。
Movable Typeでトラックバックを使う最後のオプションは、トラックバック自動発見をウェブログ設定で可能にすることだ。

これを設定したら、Movable Typeはウェブログへの投稿に含まれるリンクを探し、自動発見を使ってそのリンクがトラックバック可能かどうかを判定する。もし可能ならば、Movable Typeは自動的にトラックバック・ピングをこれらのサイトに送る。あなたは「ピングするURL」欄を使う必要もなければ、トラックバック可能な投稿を選ぶためにブックマークレットを使う必要もない。
トラックバックは、ピア・トゥ・ピア・コミュニケーションとウェブサイト間通知のためのRESTベースのアーキテクチャーである。そのプロトコルは、プル(引き寄せる)ではなくプッシュ(押し出す)原則に基づいている――他のウェブサイトと情報を共有したい場合、他のウェブサイトが発見してくれるのを待つのではなく、自分から接続をするのである。
トラックバックを使って、サイトは関係するリソースについて伝えることができる。例えば、ウェブロガーAさんがウェブロガーBさんに、何か面白い/関連した/衝撃的なことを書いたよ、と伝えたいなら、AさんはBさんにトラックバックを送る。これは2つのことを達成する。
トラックバック・プロトコルは、すべてのウェブログツールの助けとなるためにオープンにされている。完全な仕様書は、http://www.movabletype.org/docs/mttrackback.htmlにある。
現在、トラックバックの主な使い方は、遠隔コメント・システムである。私のウェブログにあなたのウェブログについての投稿を載せたら、私のウェブログツールはあなたのウェブログツールにそのことを伝える。あなたのウェブログは、私の投稿の抜粋と、私のサイトの投稿への逆リンクを表示する。これによって、あなたのサイトへの訪問者(とあなた自身)は、あなたの投稿について他の人がどう言っているかがわかるようになる――それは言い換えればコメントに似ているが、その投稿はあなたのサイトではなく私のところにあり、ちょうどコメントを残したかのような状態になる。これは、自分の投稿について自分でコントロールできるということだ。もし私がタイプミスを修正したり、言葉遣いを変更したければ、そうすることができる。しかし、あなたのサイトにコメントを残したのであれば、そのテキストを変更する手段を持っていない。言い換えれば、トラックバックは、あなたの内容についてさらに多く統御できるようにするのである。
この方法の真価は、トラックバック・ピングが明示的参照をあなたと私のサイトの間に作り上げることにある。これらの参照は、分散型会話の図表を作るのに使うこともできる。例えば、もう一人の女性ウェブロガーが私の書いたものについての考えを投稿し、トラックバック・ピングを送ってきたとしよう。その会話は、今度はあなたのもともとの投稿から私の投稿に、そして彼女の投稿へとたどることができる。この会話のスレッドはトラックバック・メタデータを使って自動的に地図化できる。例えば、このスレッド。http://www.sixapart.com/safari-thread.html これは、このウェブログ投稿http://www.sixapart.com/log/2003/01/initial_reactio.shtmlで始まった会話の図である。
トラックバックの最も一般的な使用法は、これまでのところ、遠隔コメントの形態であったが、もっと面白い使い方が登場した。トラックバックを使って、話題ベースの倉庫に内容をまとめるのである。これは、実際にはトラックバックで元々意図されていた用法であった――遠隔コメントは話題ベースの倉庫の特別な場合から生まれたものであり、その「話題」が一つのウェブログ投稿だった場合である。
内容まとめサイトは、特定の話題についての内容を集める。特定の話題についてのウェブログ投稿を探そうとしても、その話題がニュース記事や何かタイムリーなものでなければ、おそらくは不可能だ。扱いたい主題が80年代音楽だったら、その主題を扱うウェブログ投稿をすべて見つけるのはもっと難しいだろう。ここにトラックバックがやってくる。80年代についての投稿のための倉庫を作っておくことによって、他の著者はトラックバックを使って自動的にこのセンター・カテゴリーに自動的にピングを送ることができる。80年代音楽についてのウェブログ投稿を探している人は、このページに来ればそういう投稿の指針を見つけることができる。
これらの内容倉庫はインターネット話題交換所(http://www.topicexchange.com/)のように中央集権化されてもいいし、分散してもいい。Movable Typeでは、例えば、あなたのウェブログカテゴリーのどれでも、トラックバック・ピングを受けるように設定できる――これによって、あなたの興味を持っている特定の話題についてのわかりやすい情報源となることができるのである。
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トラックバックを可能にしたいカテゴリーの「カテゴリーの属性を編集する」リンクをクリックする。

「トラックバックを受けつけます?」の下にある「On」ボタンをクリックして、このカテゴリーのためのトラックバック・ピングの受け入れを可能にする。それから「保存」をクリック。

テンプレートの一つでこのカテゴリーへの最新15件のピングを一覧するには、このコードをテンプレートに加える。
<MTPings category="TrackBack" lastn="15">
<a href="<$MTPingURL$>"><$MTPingTitle$></a><br />
</MTPings>
この例では、カテゴリー名は「トラックバック」である(上記の編集画面にあるとおり)。別のカテゴリー名を入れる必要があるだろう。
他の人がトラックバック・ピングをこのカテゴリーに送信するためには、あなたはカテゴリー編集画面に表示されるトラックバックURLを公開する必要がある。

この方法でトラックバックを使っているサイトの例。
時を経て、あなたのウェブログに多くの時間と内容を費やすにつれて、他のウェブログやシステムに投稿した内容のすべてを制御したいと考えるようになるだろう。例えば、誰か他の人のウェブログに、ある記事についての考えを投稿するならば、これらの考えを自分のウェブログに投稿して自分でコントロールしたくなる。あるいは、amazon.com上に批評を投稿するなら、あなた自身のサイトにこの批評が配給されることを望むかもしれない。
トラックバックはこれらの助けとして使うことができる。たとえば、マット・ホーイーの「よそへの投稿(Posted Elsewhere)」サイドバー(http://a.wholelottanothing.org/)は、彼が他の場所で書いた内容をまとめている。反対もうまくいくだろう。誰かほかのサイトに内容を投稿するのではなく、自分自身のウェブログに内容を投稿しておいて、それからトラックバック・ピングを送信するのである。例えば、もしamazon.com批評がトラックバック・ピングを受け入れるなら、あなた自身のサイトの内容をコントロールしつつ、amazon.comから逆リンクさせることができるのだけど。