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トラックバックの有効な使い方を考える

トラックバックに関するマナーというかトラックバックするときの考え方について、少し話題になっている。少しコメントで書き込んだ部分もあるのだが、改めて考えをまとめてみたい。

そもそもトラックバックって何ですか、という方は、「はじめてのウェブログ」の「ウェブログって?」という記事の中に「そこで聞きたいんだけどトラックバックって何?」という項目があるので見ていただければ幸いです。また、トラックバックを発明したMovableType開発者Mena&Ben Trott夫妻によるトラックバック解説(非技術的入門記事)の日本語訳も参照のこと。

●自分からリンクしていないトラックバックは是か非か

 まず、トロット夫妻の開発動機をまとめてみると、以下の使い方が想定されています。 【1】こちらからあなたの記事を参考にして新しい記事を書いたので、お知らせしますね、という使い方。 【2】あなたが記事で書いている内容と関連する他の記事があるので、お知らせしますね、という使い方。

1と2の違いは、1は文中におそらく相手の記事へのリンクがあって、トラックバックをすることによって相互リンクが成立するが、2は必ずしもそうではない、ということ。

さて、ここで嫌われそうなトラックバックを列挙してみます。
【A】グーグルによるページランクを上げることを目的としたトラックバック
【B】有名サイトに自動でリンクを載せさせることを目的としたトラックバック
【C】コメントもなくリンクのみ掲載しただけ(あるいはどうでもいい一行程度の無意味なコメントだけ)なのにトラックバック
【D】SPAMを目的としたトラックバック

 こういうのは相手のことを考えていないので嫌われて当然だといえます。

 しかし、【2】のパターンのトラックバック、つまりリンクしないでトラックバックする行為が、【A】【B】といった「知名度アップ用のトラックバック」と誤解されかねない、という問題が出てきます。つまり、自分からはリンクしていないのに、相手のブログ記事には自分の記事へのリンクを張っている場合、「ページランク泥棒」とか「目立ちたがり」と思われる可能性がなきにしもあらず、ということ。もちろん、それは内容の関連度にもよりますし、お返しトラックバックをしてもいいわけですが。
 ですから、本来的にはリンクなしトラックバックも想定された使い方なんですが、誤解されることもあることを念頭に置いた方がいいと思います。
 なお、【2】のパターンの場合は、コメントの中でリンクを紹介するような形にすると、いらぬ誤解を避けられるように思います。

 一つ気持ち悪かったトラックバックの実例。相手は、明らかに当サイトを参考にして記事を書いたにもかかわらず、参考リンクをまったく記さず、あたかも独自記事のような体裁になっていた。にもかかわらず一方的トラックバック。さすがにこれは虫が良すぎると思った。

●トラックバックに遠慮はいらない

 いやならトラックバックを受け付けないようにできるわけなので、基本的に「トラックバックをオープンにしているところには遠慮せずトラックバックしてよい」と言い切ってしまうくらいでちょうどいいと思います。「トラックバックしていいですか?」と尋ねるのは無意味。
 設置側としては、いやならトラックバックをオフにする。また、トラックバック削除機能がついているので、無駄なトラックバックがあれば蹴る。SPAM以外はそういうオープンな態度が望ましいと思っています。

●トラックバックはしてもらったほうがありがたい

 自分の場合はリファラ、つまりどのページから参照されたかということをいちいち調べるより、トラックバックしてもらったほうがありがたいです。でもニュースサイトの人はトラックバックしてくれないんですよね。せっかく誰でもトラックバックできるようにしてあるのに。
 ある意味「こそこそリンクしてるんじゃなくて、堂々とリンクしてます」という意味で、積極的にトラックバックしてもらったほうが(このサイトとしては)ありがたいです。

●Friday 5の異常なトラックバック使用法

 Friday 5というサイトがあって、ほぼ毎週、5つずつ質問が出るので、各サイトにそれを書いてアップしてね、という企画をやっています。そこで面白いのが、それに参加しているブログ同士でトラックバックし合う風習ができているということです。
 ところが、これは「うちもFriday5に参加しているよ」というお知らせにもっぱら使われていて、本文にリンクが書かれることは一切ありません。そして、トラックバックしてもらったら、トラックバック仕返す、というのがなにやら礼儀か何かのようになっているようなのです。これは不思議な世界で、そのコミュニティ内の暗黙の了解みたいです。

●トラックバックのお返しは必要か?

 不要――リンクしたよ、という通知の場合は。なぜなら、AさんからBさんにリンクをした。そのBさんのところに、Aさんの記事へのトラックバックを載せた。この時点で相互リンクが成立しているわけです。そこにさらにお返しとしてBさんがAさんの記事にまた自分のところへのリンクを載せると、重複しすぎです。
 儀礼的にお返しをしなければ、というか、「見ましたよ」という告知のつもりなのか知りませんが、この「トラックバック返し」は基本的に不要だと思います。むしろ、コメントで挨拶してはどうでしょう?
 もっとも、相手からリンクなしのトラックバックを受けた場合は、状況に応じてお返しもありだと思います。Friday 5のパターンもそうですね。

●トラックバックへのお礼は必要か?

 別にしなくてもいいと思います。もちろん、そのトラックバック先を見て何か感想があったら、またコメントすればいいと思いますが、形だけ「ありがとう」とか「見ました」という報告だけだったら無理しなくてもいいと思います。

●トラックバックとコメントの使い分け

 自分のブログでその話題を一つの記事としてまとめ、自分の主張として掲載しておきたい場合はトラックバック、そこまでいかない場合はコメント。
 長い議論になりそうな場合はトラックバック、短く済みそうな場合はコメント。
 その記事の下に見えやすい形で載せたい場合はコメント、そこまで直接的でない場合はトラックバック。
 自分のブログで記事を投稿するのが面倒なときはコメント。
 ……というあたりが自分の使い分けですね。

 以上、ルールとかマナーという問題ではないのですが(というか、そういう風には受け取らないでいただきたい。ネチケットを振りかざすような人にはなりたくない)、おおざっぱな傾向と対策をまとめてみました。結局、何が言いたいかというと、もっとトラックバックを上手に、有効に使って、情報の質を高めていこうよ、ということです。

■『村長の興味津々っ!』
TrackBackについて感想と試行と志向(1) 2003年12月01日(月)
TrackBackについて感想と試行と志向(2) 2003年12月01日(月)
TrackBackについて感想と試行と志向(3) 2003年12月01日(月)
■aranxp
Trackbackやリンクの問題 December 06, 2003
■サタケ家
トラックバックの問題 2003年12月06日
性善説に基づいたトラックバック 2003年12月06日
トラックバックに関する杞憂 2003年12月08日
■skyward
一方的トラックバックは叱られる?December 07, 2003
■+ meu's blog +
トラックバックについて December 07, 2003
■IGALOG
トラックバックの意義とは・・?2003年12月07日
■@ parallel minds
一方的トラックバック? December 08, 2003
■MORAHAZA*BLOG | とめどない日々
主張するリンク - トラバをめぐる理想と現実 December 08, 2003
トラバ24時間無料宣言
■pblog
Trackback December 08, 2003
■PLAY WORDS
勘違いだよなぁ December 08, 2003
■カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル
リンク、トラックバックについての議論 2003年12月08日(月)
■StarChart
TrackBack
OneSideTrackBack
■Angel Works blog
トラックバックフリー 2003/12/09
■it1127の日記 
トラックバック或いはリンクにまつわるエトセトラ 2003.12.09



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「ネットでの儀礼的無関心」かコミュニケーション優先か(2003/12/05)